[EGMO代表一次選抜 2020 第4問]
解:
与式の に
を代入した式を
とおく. より,
…① を得る. さらに,
…②
は非負整数であるが,①より を用いて,
より,②の分母>分子である. ②の分母は正の整数,分子は非負整数
より,分子=0が必要なので,. これは与式をみたす.
*代入一発で終了。秒殺問題…
[EGMO代表一次選抜 2020 第4問]
解:
与式の に
を代入した式を
とおく. より,
…① を得る. さらに,
…②
は非負整数であるが,①より を用いて,
より,②の分母>分子である. ②の分母は正の整数,分子は非負整数
より,分子=0が必要なので,. これは与式をみたす.
*代入一発で終了。秒殺問題…
[JMO代表選考合宿 2026 第5問]
解:
で与式への代入を表す.
の値域を
で表す.
与式より ならば
であるから,帰納的に
であり,
は上に有界でない.
補題1: の中に等しい2項はない.
証明:等しい2項が存在するならば, で与式の左辺は
周期数列をなし,与式の右辺が上に有界でないことに矛盾する.
補題2: は単射である.
証明: なる
を仮定すると,
より
となり,補題1に矛盾する.
ここで とする. このとき
ならば,
単射性より となることに注意する. …①
補題3: には奇数も偶数も含まれる.
証明: が奇数のみを含むと仮定する. このとき,
の最小値を
とすると
となり,
単射性より なる偶数
が存在して,
であるが,与式より帰納的に
であるから,①より
となり矛盾.
が偶数のみを含む場合も,同様に矛盾を生じる.
補題3より に含まれる最小の奇数
と最小の偶数
が存在し,
と表される. また与式より帰納的に
であり,すなわち が成り立つ.
補題4: である.
証明: とすると,
となり,補題1に矛盾する.
また とすると同様に矛盾を生じる. 補題1より
であるから,
であり,
とすると補題1に矛盾するので,
である. …②
と仮定すると
であり,①から
となるので,
と定まり,
となり矛盾する. よって
である.
ここで と仮定すると,
であるから
であり,①より
と定まる. このとき,
から
となり矛盾する.
よって と定まり,
であるから
であり,①②より
と定まる.
以下, かつ
…③ を示す.
補題4より のとき③は成立.
で③が成り立つとき,
であり,
であるから, でも③は成立し,帰納的に示された.
以上より,. これは与式をみたす.
*
の方が上記よりシンプルに解けるのだが、これだと簡単すぎるのか?
[和田杯 2022 第11問]
解:
で与式への代入を表す.
【Step1】.
なる
が存在すると仮定する.
補題1:
証明:
より
ならば,
または
である.
より の場合も,
が成り立つ.
さて をみたす
をとる.
より,補題1から
であり,さらに
より,
であるから,
となるが,このとき
より が必要となり矛盾. よって仮定をすて
.
【Step2】.
補題2:
証明: なる
が存在すると仮定すると,
であるが,
であるから矛盾.
補題3:
証明: において与式の商を
とおくと,
であり
であるから,
が必要なので
.
さて
と仮定すると,
であり,
より,
であるから,
.
よって補題3より となる.
以上より帰納的に であり,これは与式をみたす.
*和田杯は灘校数学研究部が文化祭で出題している問題とのこと。
*後半は を思いつくかどうかが山場。
*解く上では後半部分を示してから, に取り掛かるのが良さそう.
逆は方向性が合っているのか不安になる…
[和田杯 2014 第12問]
解:
,
で与式への代入を表す.
[1]
は与式をみたし,解である.
[2] なる
が存在する場合.
よって,. これは [1] の場合に含まれる.
[3] かつ
なる
が存在する場合.
2式から を消去し,整理して,
より,
補題:
証明:帰納法で示す. のとき自明に成立.
より
でも成立.
のとき成り立つと仮定すると,
この式に の場合の補題の式を代入して整理すると
より
でも成立.
すなわち とおくと,
であり,
とおいて,
.
より
よって
より
.
に対して
より
.
よって
. これは与式をみたす.
*和田杯は灘校数学研究部が文化祭で出題している問題とのこと。
* でもほぼ同様に解ける。
[2]は を得た後,
より であるから,本解と同様に
が得られる.
[3]は かつ
なる
が存在する場合となるが,
を証明後,
より が得られ,以下は本解と同様になる.
解は
,
となる.
が平方数
[PILAME杯 2026 決勝問題第1部 問4]
解:
で与式への代入を表す.
補題: および
.
証明:
与式 とおく (
は非負整数).
と
の偶奇は一致し,
上式の 内はともに正の整数であり,
とおくと,
として
とおくと,
…①
であり, として,
…② が成立.
さて とすると,
であり,
または
より,
.
一方,②を繰り返し用いて,
以上より, であり,十分大きな
で
この式が成り立つには が必要. このとき
①より から帰納的に
.
以下, となる最小の
が存在すると仮定し,
とおく.
補題より であり,
とする.
よって より,
となるが,
のとき
となり矛盾する.
また のとき
となるが,このとき
より
が平方数となり矛盾する. よって
である.
さて と仮定すると,変形して
となり,
が隣り合う2つの平方数の間にあることになり矛盾する.
よって となるが,
のとき
を
みたす整数 はなく矛盾.
のとき,
より矛盾.
以上より仮定をすて,. これは与式をみたす.
*後半も意外と難しい.
かつ
をみたす任意の
に対し,
が成り立つ関数 を全て求めよ.
[和田杯 2018 第3問]
解: ,
で与式への代入,および代入した与式自体を表す.
ある で
が成立したと仮定すると,
より,代入
は可能であるが,
より条件に反する. よって
のとき
は成立せず,代入
は可能である.
とくに のとき,
の分母が正より
…①
ここで において,
が最小となる最小の
を
とする.
補題1:
.
証明: において,①より
この右辺 となると,
となり矛盾.
のとき,上式で
として,
補題2:十分大きな に対して
.
証明:関数 は
において狭義単調減少より,
に対し,
が補題1および
…②
をみたすように十分大きな をとれる. このとき
よって より,
に対し
となり,2式の差から
補題3:十分大きな に対して
.
証明:関数 は
において狭義単調減少より,
に対し,
および
が補題1および
…③
をみたすように十分大きな をとれる. ①より
…④
が成り立つ. このとき
よって より,
に対し
となり,2式の差から
ここで, とおく.
補題1より は有界関数であり,
とする.
補題4:十分大きな に対して
.
証明:補題2,3をみたす,十分大きな をとる.
補題2,3より は整数であり,
と仮定すると,
を固定して
を十分に大きくしたとき,
となり矛盾する.
補題5:
.
証明:まず である.
さらに十分大きな に対し,
において,
補題4より であり,
である.
として,
.
補題6:十分大きな に対して
.
証明: において,
.
と仮定すると,
を固定して
を十分に大きくしたとき,
となり矛盾する.
補題7:十分大きな に対して
は一定.
証明: が補題6をみたすとき,
より,十分先で
は広義単調減少.
さらに帰納的に より,十分先で
は一定になる.
補題7の の定数値を
とし,
で
とする.
補題8:
.
証明: が十分大きいとき,補題6より
であり,
代入 も可能である.
において,
より,
である.
として,
.
補題8より なる
を定義でき,
で
となる.
補題9:
.
証明: のとき,
をみたす
に対して,
より,
であり,
分母が正より から
が従う.
これをみたす の範囲は
であるから,
を
に置き換えることができる.
これを繰り返すことで, にできる.
のとき,
が
をみたすので同様に考え,
より
または
.
すなわち
と仮定すると,
より
代入 が可能となるが,
より矛盾. よって
.
以上より
であり,
,
の条件下では
となり題意成立. 以下残りの場合で,
を考える.
について,
において,
より
をみたす.
の場合,
より代入
はできない.
の場合,代入
は可能であり,このとき分母が正より
. よって
.
以上から .
の条件は以上であり,これらは題意をみたす.
のみたすべき条件は,代入
が可能かに関わらず,
より
のみである.
以上から は決定された.
*和田杯は灘校数学研究部が文化祭で出題している問題とのこと。
[和田杯 2019 第5問]
解: ,
,
で与式への代入を表す.
[i] なる
が存在する場合.
補題:
証明: と仮定する.
よって, より
となり矛盾.
より
. これは与式をみたす.
[ii]
の場合.
を消去して,
[ii-i] の場合.
…①
…②
①②を用いて …③
②より であるから,③式で左辺
,
より,
すなわち
①②を用いて …④
④の に
を代入した式から,④を辺々引いて整理して
これを③に用いて, とおくと
より
. これは与式をみたす.
[ii-ii] の場合.
…⑤
…⑥
⑥より帰納的に
補題:
証明:帰納法で示す. ⑤より のとき成立.
のとき
が成り立つと仮定する.
⑤⑥より
より,
でも成立.
補題で として,
よって より
. これは与式をみたす.
*和田杯は灘校数学研究部が文化祭で出題している問題とのこと。