EGMO予選 2024 第3問

f( f(x)+ xy) =f( x)f( x+y)  (\mathbb{R} \rightarrow \mathbb{R}) 

[EGMO予選 2024 第3問]

解: f( x) \equiv 0f( x) \equiv 1f( x) \equiv x^{2}

P(x, y) で与式への代入を表す.

P(0, 0) : f\left( f( 0\right)) =f( 0)^{2}

P(0, f(0)) : f(f(0)) =f( 0)f(f(0))

 \therefore f(0)^{2}=f(0)^{3} より  f(0)=0 または 1

[1]  f(0)=1 のとき

 P(0, 0) :  f(1)=1

 P(0, x) :  f(x)=f(1)=1

  \therefore f( x) \equiv 1 これは与式をみたす.

[2]  f(0)=0 のとき

 [2-1]  f(a)=0 なる a\neq 0 が存在する場合

  P(a, x) :  f(ax)=0

   ax全射より  f( x) \equiv 0 これは与式をみたす.

 [2-2] x\neq 0 のとき f(x)\neq 0  の場合

  P(x, -x) :  f(f(x)-x^{2})=0

  f( x) =0\Rightarrow x=0 なので f(x)-x^{2}=0

  \therefore f(x) \equiv x^{2} これは与式をみたす.

 

*簡単だが,f(0) の代入,場合分け,部分的な単射性の利用といった

 関数方程式の基本が詰まっており,良問と思う。